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排尿障害

排尿障害は、様々な原因で、排尿に関する様々な症状を来たし、生活の質QOLを落とす病態です。尿が出にくくなる排尿困難や近くなる頻尿、漏れてしまう尿失禁など様々です。

排尿障害の症状

排尿困難

前立腺肥大症によって尿の勢いが落ちたり、残尿感が生じたり、夜に排尿のためにおきたりの症状が出る場合があります。若い頃と比較して、尿の勢いが落ち、たとえば公衆トイレなどで隣の人と比較して排尿に非常に時間がかかっていることを気にして来院される方も多くなっています。尿の出が悪いと感じた場合は前立腺の検査を一度受けられると良いと思います。

多尿

1日の尿量が40ml/kgを超えるとき、多尿となります。体重50kgの人なら、1日2000mlの尿量なら多尿となります。日本人の1日の尿量はおおよそ1000ml~1500mlです。水分の過剰摂取や水再吸収障害のために多尿となります。飲水量が多く、多尿となるパターンは多いですが、なかでも糖尿病でも口渇間から多飲となって多尿となる場合が有り、注意が必要です。実際に、尿が近いとの症状で来院された方で、検査の結果糖尿病と診断された例も少なくありません。この場合、のどが渇く→ジュースを飲む→血糖値が上がると言う悪循環になっている時があります。口渇感があり、尿量が多いときは注意が必要です。ほか、薬剤性、脳疾患、高血圧、うっ血性心不全、腎の濃縮力障害、下肢浮腫、肝不全、低アルブミン血症、抗利尿ホルモン分泌異常などが原因となる事があります。

この24時間の尿量のうち、夜間尿量が多い場合を夜間多尿と言います。高齢者の場合は1日尿量のうち1/3が夜間尿量となる場合、夜間多尿となります。たとえば1日1500mlの尿量のうち500ml以上が夜間の尿であれば夜間多尿です。夜間多尿もQOLを損なう事が多く、飲水量の調整や、薬剤でコントロールすることがあります。

頻尿

排尿回数が8回以上の時は頻尿となります。一回排尿量が少ないからか、もしくは多尿のためかなどの鑑別が重要です。一回排尿量が少なく、また尿意切迫感や切迫性尿失禁が見られる場合は過活動膀胱も疑われます。高齢の男性の場合は、前立腺肥大症からの頻尿も鑑別診断となります。

尿失禁

尿を自分の意思によらず排泄してしまうこと。過活動膀胱では、尿意切迫感と切迫性尿失禁が特徴です。また女性の場合、出産後特に、腹圧性尿失禁のように、咳やくしゃみで尿漏れが生じるパターンがあります。失禁量が多く、QOLを損なっている場合は、手術療法を考慮する場合があります。

尿閉

膀胱の尿を排出できない状態。前立腺肥大症のある高齢男性に多くみられます。尿閉の場合、導尿で尿を排出することが必要となります。前立腺肥大症の方で、飲酒後に尿閉となる方が見られます。また、市販の風邪薬でも、尿閉となる場合があるので注意が必要です。前立腺肥大症の方は安易に市販の風邪薬を内服しない方が良いかも知れません。前立腺肥大症による排尿障害を長期に放置していて、膀胱の収縮力が落ちて尿閉もきたしやすくなっている例も見られています。

乏尿、無尿

乏尿は1日400ml未満、無尿は1日100ml未満の状態をいいます。腎機能が落ちて、尿量が減っている場合が多いですが、一応、尿閉によって尿の排出が減少していないか、鑑別が必要です。

残尿感

残尿あるなしにかかわらず、残っているように感じる症状です。前立腺肥大症などの場合は実際に残尿もある場合が多いです。残尿が多いと、尿路感染などもおこしやすく、できる限り残尿をなくすように治療することが重要です。前立腺肥大症に関しては、内服薬が数種類利用できます。年齢、前立腺の大きさなどに応じて治療法を決定します。過活動膀胱などのように、残尿が実際にないのに、残尿感を自覚する場合もあります。また、膀胱炎の時も残尿感を生じます。それぞれきちんと鑑別し、適切な治療法を選択することが重要です。

治療

排尿障害の原因(前立腺肥大症や過活動膀胱、糖尿病、膀胱炎など)によって、治療方法が全く異なります。原因となる疾患を鑑別して、それぞれの疾患に応じた治療をおこなっていくことになります。

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