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院長ブログ

2月10日 ゴジてれchu!(2021.02.11更新)

昨日はゴジてれchu!によばれ、変異型コロナウイルスについて少しお話してきました。

私の専門は泌尿器科なのですが、福島県立医科大学に在籍していたころ、微生物学教室でウイルスの研究をしていたこと(腎移植におけるサイトメガロウイルス感染)や、県立の学校での臨床検査学科や看護学科で微生物学、ウイルス学の講義を担当していたこともあって、郡山市にスタジオのある中央テレビにおよばれする機会が増えてきました。

大学時代にコロナウイルスの研究などしたことありませんし、クリニックで診るのはヘルペスウイルスなので、RNAウイルスはほとんど関係ないと言えば関係ないのですが、高血圧で通院されている患者さんから質問される機会が増えているので、自分でも勉強を続けて、できるだけ正確な説明をできるようにはしていきたいと思います。

 

昨日、番組中で質問があったのは、福島県での感染者に英国型の変異ウイルスが検出された事についてでした。

元々コロナウイルスは、校正機能をもったRNA依存性RNAポリメラーゼを有しているため、変異は遅い方に分類されるのですが、この英国型は予想より早い速度で変異が進んでいるようです。特に人に感染する時に用いるスパイク蛋白に変異が入っており、人の受容体と強固に結合し、感染が広がりやすいと言う性質を持っています。

今のところ、英国型ウイルスの検出は限られていますが、今後増えてきて、現在のウイルスと入れ替わり流行の中心になる可能性も指摘されています。

 

スパイク蛋白に変異が入っていると言う事なので、スパイク蛋白をターゲットとしているワクチンの効果は大丈夫なのか、と言う疑問は自然と出てきます。

現在、日本で使用される予定のワクチンはファイザー社のものですが、ファイザー社は自社のワクチンを接種した人のウイルス中和能を研究しています。20名と少数ですが、接種者の血清はコロナウイルスに変異(英国株のN501Y変異)がある、なしに関わらずに中和したと報告しています。

https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/vitro-study-shows-pfizer-biontech-covid-19-vaccine-elicits

https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.01.07.425740v1

https://www.jwatch.org/fw117401/2021/01/10/sars-cov-2-variants-vaccine-neutralizes-virus-with-key

 

ただ、南アフリカ型(B.1.351)やブラジル型(P1)など他の変異ウイルスも、世界では出現しています。ひとつの研究において、モデルナ社のワクチンの研究で南アフリカ型に対しては、最初のウイルス株の中和活性の1/6であったとの事でした。ただそれは、効かないという事ではなく、比較したら低いと言う事で、現在その差を埋めるようなブースターワクチンを開発中とのことです。

 

重要なことは、変異株の発見は、現在のワクチン接種の推奨を変えるものでは無く、変異株に対して新しいワクチンが出てくるのを待つというのはおすすめできないと書いてあります。

 

https://www.nejm.org/covid-vaccine/faq#Clinicians

Will the vaccines work against the emerging strains of SARS-CoV-2?

 

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