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新型コロナウイルス感染 福島県1例目

[2020.03.07]

本日の報道で福島県において新型コロナウイルス感染者が1名診断されたと有りました。

福島県以外でも、感染者は増加しつつあるようです。報道によると今回の患者さんは、クルーズ船の乗客であったようで、さらに奥さんはすでに感染しており入院中とのことでした。

 

これまで、感染者はいなかった福島県でも、やっぱり出てしまったかと思ってしまいますが、今回の例はクルーズ船の乗客と言う事で、感染経路がはっきりしているのでフォローしやすい例と考えます。報道によれば、今回の例は自宅待機しており、外出はマスクを着用して短時間の外出と、ドライブのみであったようです。また、きちんと帰国者・接触者外来を受診をしていたようです。この、外出時にマスク着用していたというのは重要で、感染症を持っている、ウイルスを排出している可能性がある方がマスクをきちんとすることが最も重要な感染拡散予防法となります。マスクの不足が言われていますが、このように感染者もしくは感染疑いの方がきちんとマスクを着用できるように、増産を急いで欲しいと考えます。

 

他県での症例では、数カ所の医療機関を受診後に診断されたという例が有ったようです。実はこれが一番困る例です。咳があるから、熱があるからと言う事で医療機関へ、となると、万一感染していた場合に他の患者さんへ拡散してしまう可能性がぐっと高くなります。しかも、医療機関は他の疾患を持っている方が集まっているわけです。その様な方に感染させてしまった場合、重要例が多発してしまうことになりかねません。それだから、国では帰国者・接触者相談センターに相談の上、帰国者・接触者外来を設けている施設で対応していただくこととしているのです。軽症の方は医療機関を受診せず、安静で様子を見るようにしていただくのが良いです。

コロナウイルスに対するPCRも出来る医療機関も増えていく可能性有りますが、当面は肺炎で入院している方のみ保険適用となりそうです。一般クリニックで出来る検査ではないので、心配だから検査して欲しいという方は対象とならないことに注意が必要です。

以下は感染症学会からです。

 

 

コロナ騒ぎで、報道されませんが、福島県のインフルエンザは発症率がかなり下がっています。通常1月から2月にかけて高いピークが見られるのですが、例年に比較してかなり低い状態です。もしかすると、コロナ騒ぎのため、みんな、手指衛生を心がけ、マスク着用など感染症に気をつけるようにしていたからかも知れません。もしそうであれば、これまで通りに、感染予防を心がけることで、可能な限り新たな発症を抑制出来るかも知れませんね。

 

まとめると、今回の症例は1)感染経路がクルーズ船であるとはっきりしている、2)感染者は外出時はマスクをして短時間であったこと、3)きちんと帰国者・接触者外来を通して受診したこと、等と言う点を考え、非常にフォローしやすく、対処しやすい例であると考えることが出来ると思います。今後の情報を待ちたいと思います。

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