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AGA / 抜け毛の治療

抜け毛・薄毛の治療(AGA)

A G Aとはアンドロゲン性脱毛症(androgen alopecia)のことで青年男性の約半数に認められる、男性に最も多く見られるいわゆる男性型脱毛症です。円形脱毛症などと異なり思春期以降に前頭部から軟毛化が見られたり、もしくは頭頂部から軟毛化が見られたりします。同時に見られるパターンも有ります。軟毛化によって、毛髪の直径が減少、毛の数も減ってきます。細くて短い髪の毛が増え、全体として薄毛が目立つようになり、これが進んでいくことで、最終的には毛が見られなくなってきます。

 

一般的には遺伝やDHT(ジヒドロテストステロン)と言う原因物質が関係すると言われています。ある時期から、DHTに対する毛包の感受性が高まって、成長期の短縮、休止期毛の増加、毛包の縮小、終毛から軟毛への転換が生じるようになります。これらによって、細くて疎な軟毛となって、次第にそれも減少し、脱毛となっていきます。

男性の場合、アンドロゲンの影響で、正常では4年間続く毛周期の内の成長期が数ヶ月~約1年に短縮します。その結果毛組織がミニチュア化し、毛幹が細くやわらかいまま毛周期が繰り返されます。前頭部と頭頂部を中心とした軟毛化が見られます

 

A G Aは進行性です。放っておくと徐々に進んで行きます。早めの対処によって進行をある程度抑えることが 出来るようになってきました。具体的には抗アンドロゲン剤の内服によって、病勢の抑制や改善が認められるようになります。しかし効果は可逆的で、内服中止によって脱毛は進行するようになります。

 

代表的な薬剤はフィナステリド、デュタステリドです。それぞれは男性ホルモンであるテストステロンをDHTへ変換する酵素を阻害します。これらの薬剤は、前立腺にも作用し、前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA値を下げることがあるので、50歳以上の年齢であれば内服前に検査しておくことをおすすめします。また、副作用として、性欲減退や勃起不全もあるのでこれらの副作用が気になる方にはおすすめできません。これらの薬剤は効果が発現するまでは3~6ヶ月かかるので気長に内服を継続することが必要です。

AGAは徐々に、確実に進行する疾患です。現状維持でも治療効果ありとなります。治療中止によって再び抜け毛の増加が始まります。いつまで治療を続けるかは副作用の有無を確認しながら、患者さんの希望によって継続を考慮します。

 

AGAの治療は自費診療となります。当院では院内薬局から処方いたします。当院薬局(院内処方)ではフィナステリドを採用しており、診察料+処方料+薬代(28日分)で7000円となっております。院外処方によるザガーロの処方にも対応しております。

他OTC薬のミノキシジルの併用も考慮して良いです。

A G Aについてもっと詳しく知りたい方は、こちら(http://www.aga-news.jp/index.xhtml)をごらんください。

 

2022年2月 AGAに使用される薬の効果についてのメタアナリシスの結果報告論文が出ていました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35107565/

 

この論文ではAGAに使用される薬、フィナステリド(プロペシア)、デュタステリド(ザガーロ)及びミノキシジルの24週、48週での効果を検討しています。

その結果、患者の平均年齢は、22.8歳から41.8歳の範囲でした。 そして、24週間での総毛髪数が最も増加したは、のデュタステリド(ザガーロ)でした。また、硬毛の数が最も増えたのはミノキシジルでした。

しかし、48週で総毛髪数が最も増加したのは、フィナステリド(プロペシア)であり、また硬毛の数が最も増えたのもフィナステリドであり、ミノキシジルより有意に効果がありました。

このメタアナリシスの結果からは、6ヶ月ではザガーロが、1年後には結果としてフィナステリド(プロペシア)が最も効果があるので、長期的に見るのであればフィナステリドでよいかも知れません。また、治療開始の半年くらいはミノキシジルを併用してもよいでしょう。

 

 

 

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