メニュー

新型コロナウイルス感染の増加:オミクロン対応ワクチンは

[2022.07.13]

最近また、新型コロナウイルス感染者数が増加してきています。オミクロン株のなかでも亜型であるBA5の感染も増加しているようです。このBA5に対してはワクチン効果が十分ではない可能性も指摘されていますが、オミクロン株に対する抗体についてはやはりブースター接種が重要であり、2回接種のみではオミクロン株による発症を抑制できないとされています。現在4回目の接種券が届いている方も増えてきていると思いますが、3回目を受けていない方は接種しておいたほうが安心です。

 

最近の論文でも、ブースターワクチンによって、BA.1およびBA.2.4,5に対するよりも低いものの、BA.4/5およびBA.2.12.1などのサブバリアントに対して十分な中和抗体力価を達成出来ると報告されています。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2206725?query=featured_coronavirus

 

しかしながら、やはり今施行中のワクチンではBA.4/5に対する抗体価は、これまでの株に対する抗体価よりは低いため、現在の流行はBA.4/5株のワクチンによる中和抗体回避が要因ではないかと考えられています。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2206576?query=featured_coronavirus

 

これに対して、ファイザー社及びモデルナ社はオミクロン株をターゲットとしたワクチンを開発しています。

https://assets.researchsquare.com/files/rs-1555201/v1_covered.pdf?c=1650045900

https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizer-and-biontech-announce-omicron-adapted-covid-19

 

事実米国FDAもオミクロン株のBA.4およびBA.5系統を標的に加えた新たなブースター接種用のワクチンの製造を求めています。

http://www.qlifepro.com/news/20220711/covid19-ba5.html

 

この記事によるとファイザー社は、新しいワクチンは10月初旬にモデルナ社は、同様のワクチンが利用可能になるのは10月後半ないし11月初旬だとしています。今4回目の接種が進んでいますが、将来的にはこのオミクロンに対するブースターワクチンを接種するようになるかもしれません。

 

 

このオミクロンに対するワクチンのことは含まれませんが、ワクチンについての現時点でわかっていることやデーターは、日本感染症学会からCOVID-19 ワクチンに関する提言(第 5 版)が公開されています。

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2207_covid-19_5.pdf

 

現時点では、オミクロンに適したワクチンは使用できないので、まずは3回目を完遂していない人にはなるべく早く接種してもらうこと、高齢者や基礎疾患のある人については4回目を追加するのが最善の策になるでしょう。それ以外の人は場合によっては新たなオミクロン対応のワクチンが使えたらいいなと思います。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME