インフルエンザ警報:インフルエンザ予防策CDC
インフルエンザ感染例が急速に増えているようです。郡山市では第48週で定点当たり5.92人であったのが翌49週では9.08人、第50週には18.46人の注意報レベルに急増し、第51週で36.31人と警報レベルに達しました。残る最終の第52週でどこまで増えるのか注意が必要です。
CDCでもまずは季節性インフルエンザワクチンを接種することが最初のそして最も重要なアクションだと述べています。子供や基礎疾患のある高齢者のみならず、医療従事者や介護施設で働く方々にも感染を広げないためにも重要であると述べられています。
インフルエンザの拡散を予防するための策として
・感染者との密接な接触を避ける
・感染した場合はほかの人との密な接触を避ける
・感染した場合は症状が改善し、発熱がないことの両方が満たされるまで、少なくとも 24 時間は家に留まること
・換気
・環境消毒
・手洗い、流水と石鹸もしくはアルコールで、
・咳エチケット、マスクの着用
をあげています。
https://www.cdc.gov/flu/prevention/index.html
こうして列挙してみるとわかるように、これらは新型コロナウイルス感染予防策と同じであるということがわかると思います。
インフルエンザウイルスも新型コロナウイルスも脂質のエンベロープを持つウイルスなので界面活性剤やアルコールが有用です。
感染力に関しては新型コロナウイルスよりインフルエンザウイルスのほうが低そうです。新型コロナウイルスは同じ部屋にいるだけで感染しますし、マスクをしていても完全には防げないことがありますが、インフルエンザはマスク着用でかなりの確率で防御可能です。そのため、新型コロナウイルスパンデミックの時代はインフルエンザウイルス感染はほとんど認めていませんでした。通常のマスク・手洗いでほとんどインフルエンザ感染者は認めていませんでした。
新型コロナウイルス感染症が5類になり、マスクなどの感染予防策もあまり徹底されなくなってきていますが、基本的な予防策はインフルエンザ感染予防に有用であり、今後も適宜徹底することが重要でしょう。
まずは毎年のインフルエンザワクチンを接種していくことが重要です。現在のワクチンはその時々に流行が予想される株のワクチンが作られて使用されますが、今後はウイルスの保存領域を標的とした、毎年の接種が必要なくなるユニバーサルワクチンの開発が進められているようで、期待したいと思います。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33650528/