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インフルエンザウイルス流行入り

[2024.11.23]

高齢者のインフルエンザワクチン、新型コロナウイルスワクチン接種が始まっていますが、郡山市ではインフルエンザウイルス感染が流行入りしたようです。2023年より遅れての流行入りですが、今年は秋がないくらい暑かったせいもあるのでしょうか。ただ、新型コロナウイルスが流行する前の2019年の同じ時期とほぼ同数程度の発生となっているようです。

 

インフルエンザウイルスの新型コロナウイルスも発症数については定点報告となっています。定点となっている医療機関から感染例が報告された数が流行いるの目安になっています。

インフルエンザウイルス感染者は郡山市での定点当たりの報告数は2.08です。前週までは0.46でしたのでかなり増えた印象です。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/660234.pdf

 

1週間の定点医療機関あたり報告数が1を上回ると、インフルエンザが流行期と判断されますが、定点当たり10以上だと注意報となります。注意報は流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、流行の発生後であれば流行が継続していることを意味しています。そして定点当たり30以上では警報レベルとなり大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることを意味します。

 

一方の新型コロナウイルス感染者数ですが、現在郡山市では定点当たり2.38人となっています。ただ、新型コロナウイルスの場合、注意報、警報レベルの定点当たりの人数はまだ定まっていないのでこれについてはまだ正確な状況を述べることはできませんが、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスより感染力が強いので、定点あたら2.38人は決して油断してはならない数であると予想します。

 

厚労省から「令和6年度 今シーズンのインフルエンザ総合対策について」が発表されています。ここにはインフルエンザ感染予防についてわかりやすく書かれています。

https://www.mhlw.go.jp/content/001330133.pdf

 

基本的な感染予防はこれまでのコロナウイルス感染予防とおなじで「手洗い」「マスクの着用を含む咳エチケット」となってます。新型コロナウイルスが5類感染症になるまでは

多くの人がこの感染予防策を徹底していました。そのため、これまでインフルエンザウイルス感染はほとんど発生していませんでした。しかしながら、最近はマスク着用者は少なくなってきていますので、インフルエンザウイルス感染も増えてくる下地はできています。

 

なので、今後はまた、感染予防策が必要となる時期が来るかもしれないことと同時に、ワクチン接種も今のうちに済ませておくことが重要と考えます。特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられていますが、インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、コロナワクチンと同様に重症化を予防することです。インフルエンザウイルス感染による死亡率は新型コロナウイルス感染のそれよりは低いとはいえ、亡くなる方がいるのも事実です。国内の研究によれば、65 歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については 34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。65歳以上の方は特に、毎年のワクチンを接種しておくことがよいと思われます。

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