41日ぶりの新型コロナと移動自粛解除
本県では5月8日以来、41日ぶりの新型コロナウイルス感染が確認されました。
報道によると、首都圏からの友人が患者宅に宿泊しており、また、滞在中に県外にショッピングにお出かけしていたとのことです。
福島県の感染例としては、82例目になります。
しかしながら、82例目の前、つい先日にはフィリピンから帰国した外国籍の親子が、成田空港の検疫PCRにて新型コロナ感染が判明したと報道があったばかりです。
さらには、16日、海外から成田空港に到着した本県の20代男姓が新型コロナウイルスに感染していたと発表されております。男性はインドネシアでの行動歴があったとのことです。
これらの事から言えるのは、人が移動を始めたら、このように感染が広がっていくおそれがあると言う事です。どこに行ったから悪いと言うことではなく、新型コロナウイルスは無症状から軽症者も多く、また、PCR検査も100%では有りません。成田空港での検疫でも確実にコロナウイルスを捕まえているとは限らないのです。
明日から県境を越えての移動自粛が緩和されると報道が有りました。経済活動がストップしたままだと、コロナからではなく、経済的なダメージが大きい人も続出してきています。そのバランスを取りながらの経済活動を緩和していくしかありません。
本日は県知事からも
1)県外に移動する場合には、移動先の感染状況を確認すること、マスク着用などの感染防止対策を徹底すること、また感染リスクの高い地域に移動する場合や、そうした地域から家族などが帰省する場合等には、移動後2週間の行動歴を記録すること。
2)イベントの開催は、屋内・屋外ともに参加人数を1000人以下にし、屋内においては収容定員の半分以下の参加人数にするなど、距離を十分に確保すること。
3)熱中症対策も重要で、屋外で人と人との距離をとることができる場合には、マスクを外すなどの工夫をしながら、「新しい生活様式」に取り組んで欲しいこと。
4)観光については先ず県内からお願いしたい
とのお話が有りました。
ウイルスは人と共に移動します。ウイルスは生きている細胞の中でのみ増殖します。物に付着したウイルスは、物によっては数日感染力を有しますが、増えていくことはありません。逆に経時的に減衰していきます。人と共にウイルスが移動すると言うことは、人の移動が始まる今後また、ウイルス感染が増えていくことは常に注意しながら生活していく必要があるでしょう。
本県で1例目の診断は3月7日でした。今はまた、そのころに戻ったような感覚です。しかし、新型コロナウイルスについてもいろいろとわかってきていますし、人々の感染に対する意識もぐっと高くなってきています。これまでとおりの感染予防策はこつこつと続けていく必要があります。ウイルスは飛沫と共に拡散しますので、たとえ症状がなくてもマスクは必要になるでしょう。しかし、熱中症予防のためには屋外で、他人と距離がとれれば適宜外すことも重要です。
久しぶりに新型コロナウイルス感染が確認されましたが、移動自粛が解除されると言うことはこういうことなのだと、感染の心配ががなくなったからの解除ではないということを肝に銘じて、油断することなく、慎重にこれまでの生活を取り戻していきたいところです。