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コロナワクチンのロードマップ WHO

[2023.03.29]

この3月20日~23日のWHOでのミーティングでWHOのSAGE (Strategic Advisory Group of Experts on Immunization)は、新型コロナウイルスワクチン接種のロードマップを改訂したと報道がありました。このロードマップは重症化リスクの高い方を保護すること、医療システムを維持していくことにフォーカスしています。

https://www.who.int/news/item/28-03-2023-sage-updates-covid-19-vaccination-guidance

 

現在では多くの方がワクチンを接種した、もしくは新型コロナウイルスに感染した、またはその両方となっている状態ですが、その上で、今後いかにリスクの高い人を守っていくかという事に加え、リスクの低い、若い人に対して、ルーチンでワクチンを打つべきか考えていかなくてはいけません。

その上でSAGEの推奨としては

 

  • 優先度高:高齢者、糖尿病や心臓病などの疾患を持つ若年成人、6歳以上の子供を含む免疫不全の方=移植を受けた人やHIV感染者、医療従事者などの人についてはワクチン最後の投与から 6 か月または 12 か月後に追加のブースターを推奨としています。とは言え毎年ワクチンを接種しましょうという意味ではないとのことです。
  • 優先度中:基礎疾患のない健康な成人、50~60歳以下の人達と、基礎疾患のある子供・青年に対しては最初のワクチン(2回接種)+1回のブースタ-接種を推奨としています。いわゆるセカンドブースターは安全ですが、定期接種としての推奨は無しとなってます。この場合、ブースターはオミクロン対応ワクチンがいいのかもです。
  • 優先度小:生後 6 か月から 17 歳までの健康な子供と青年になりますが、同様に最初のワクチン(2回接種)+1回のブースタ-接種は安全な策ですが、それぞれの国々でそれぞれの事情(費用対効果や他のプログラム優先事項など)を考慮して決定するようにとのことです。

子供に対するワクチンは、麻疹ワクチン、ロタウイルスワクチン、肺炎球菌ワクチン等に比較したら優先度は低いと述べられています。

また、妊娠中の人に対しては、最後の接種から 6 か月以上経過している場合、追加接種を含め、妊婦と胎児の両方を保護し、乳児が COVID-19 で入院する可能性を減らすのに有用であるとも述べられています。

 

SAGEでは2価ワクチンも推奨しています。これらは全て現在の状態での推奨事項となります。今後の感染状況によって変わってきますが、特にオミクロン株のような、感染力の強い別の変異株が出現してきたら、また新たなワクチンが必要になる可能性は否定出来ません。

現時点ではかなり感染状況が落ち着いています。願わくはこのまま終息すればなと思います。

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