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尿管結石再発予防 日本泌尿器科学会教育プログラム

[2023.06.28]

蒸し暑い季節になってきましたが、夏が近くなると必然的に尿管結石の患者さんが増えてきます。尿管結石は、突然くる側腹部痛で発症することが有り、経験したことの無い人はその激痛ゆえ、救急車で病院に運ばれることが多いです。CT検査などで、結石による疼痛であると診断された場合、ボルタレン座剤などで痛みはすぐに改善することも多いです。しかしながら、尿管結石の再発率は50%以上です。一度でもその激痛を味わった事がある人は、できるなら再発して欲しくないと思うことでしょう。

 

尿管結石のリスクにはメタボリックシンドロームや高血圧が有り、結石を発症した人の中でも、家族歴あるひとや尿酸結石のひと、結石の手術をしたひとは再発しやすいとのデータが出ています。一方、再発予防としてウリット等の薬を投与されているかたではやはり再発率は下がります。

ヨーロッパ泌尿器科学会のガイドラインでは再発の予防方として1)水分摂取:1日2000~3000ml、定期的リズムで、pHは中性の水分をとること、2)バランスの良い食事:野菜をたっぷり、カルシウムを1日1~1.2g、塩分は4~5g/日以下、動物性蛋白質は1.0/Kg/日、3)ライフスタイル:正常BMIを保つ、適度な運動、水分不足に気をつける、などが上げられています。

ただ、水分摂取量についてはかなり多めに設定されています。特に高齢者の場合夜間頻尿のリスクがあるためおおよそ1600ml程度が良さそうだとのことでした。1600mlも接種するのは少し大変ですが、おおよそ3食の食事ごとにお茶(200ml)を2~3杯という感じでしょう。

食事もDASH-style Dietが結石リスクを減らすとのことです。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19679672/

 

DASH=the Dietary approaches to stop hypertension略なので、食事内容として果物、野菜、木の実、豆類、低脂肪製品、全粒穀物を多くとる様にして塩分、甘いお菓子、赤身の肉や加工した肉製品を減らすということです。まあ、本当に一般的に言われている、健康的な食事内容にはなりますが、実際にこれを継続して行くことは自分だけでは大変だと思います。特にメタボのひとは結石を合併しやすいので、栄養士さんの指導の下Dietすることをおすすめしています。

 

これらの内容は、泌尿器科学会総会の教育プログラムのオンデマンドWEB配信での講義でした。新型コロナ感染のパンデミックにより学会もオンライン学会がメインになっていました。しかし、近年感染が落ち着いてきたことにより、WEBではなくこれまで通り学会会場へ集まって開催する形式に戻りつつ有るところもあるようです。しかしながら、WEBによる参加、教育プログラムがオンデマンドで見ることができるのは非常に有益と考えます。なにより、隙間時間で、聞きたい講演を特等席で見ることができるこのメリットはなくして欲しくないと個人的には思っています。

 

感染対策をしていない、対面式の学会での、新型コロナ感染率をしらべた研究が有りますが、対象者の8%が学術集会後に検査陽性となったと報告されています。

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2805969

 

この学会は2022年の9月下旬から10月にドイツで開かれていますが、この頃既にマスクなどの制限を設けていない学会だったようです。それ以前に、アメリカで開催された、感染対策が施された対面式学会での新型コロナ感染率は1.8%と報告されていましたので、それよりはやはり感染率は上がってしまうと言うことでしょう。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9453540/

 

今後の流行状況にも夜かも知れませんが、学会はやはりWEB併用だとメリットはいろいろ大きいものがありそうです。

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