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院長ブログ

謹賀新年 2022年1月1日:オミクロン株とブースターワクチン(2022.01.01更新)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

昨年も、世界中で本当に大変な1年でした。経済活動の滞りはいまだ多くの人を苦しめています。この状況打破のためにはワクチン接種の推進が効果的と思われ、多くの医療機関では通常の医療の継続に加えて、ワクチン接種の時間を捻出し、ワクチン業務を進めてきました。その裏には、各自治体のワクチン接種チームの努力があり、まさに官民一体となったプロジェクトでした。

現時点で、ここ日本では感染者数は比較的抑制されている方になっていると思われますが、オミクロン株の世界的な流行が心配されており、今後の動向が気になるところです。

かつての緊急事態宣言当時のあの閉塞感は、精神的にとてもきついものがありました。なので、大好きなM-1グランプリで大笑いし、紅白歌合戦を家族みんなで見たことはこころの栄養を一杯にしてくれました。パンデミック以来苦戦しているのは外食産業ですが、外食はおなかを満たすためだけではなく、美味しい物に巡り会えたときの喜びや、家族での食事の時の楽しい会話、そしてそれらを楽しい思い出として提供してくれる場だと思います。早くパンデミックが終息して、全ての日常がこれまで通りにもどって来ることを望みます。

 

オミクロン株による感染は特にヨーロッパで席巻しています。特にフランスや英国での感染者数は急増しています。グラフではこれまでの感染者数を明らかに凌駕していますが、その一方衆院患者(グラフ下)はまだ以前ほどではありません。これがワクチンの効果なのか、それともオミクロン株は重症化率が低めの株なのかはわかりません。しかしながら、非常に感染しやすい株である事は確かなので、十分注意することが必要です。

 

米国CDCはオミクロン株に対して、現時点ではさらなるデーター蓄積が必要であるとはしていますが、オミクロン株と戦うための我々の持っているツールを3つ上げています。

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/variants/omicron-variant.html

 

それは

1.ワクチン

2.マスク

3.検査(PCRもしくはセルフチェック)

です。

1.ワクチンについては、変異株が出て来ていてもいまだ重症化を抑制する重要なツールであると述べています。ワクチンの効果についてはまだ研究が進められているところでは有りますが、米国では5歳以上の子はワクチンを完遂すること、18歳以上ではブースターワクチンを接種することを推奨しています。

2.マスクについては言わずもがなです。ワクチン接種の有無にかかわらず、公の場の室内ではマスクを着用することが勧められています。

3.検査については医療機関で施行されるPCRに加え、セルフチェックのキットが利用できます。米国ではセルフ検査キットで陽性であった場合、10日間の隔離もしくは自宅待機となるようです。無論オミクロン株であるかどうかは検査キットではわかりませんので、さらなる検査が必要となります。

 

昨年の12月29日には3回目のワクチン接種とオミクロン株の中和能についての予備的なデーターが発表されています。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2119358

 

ここのデーターはワクチンを2回接種後、平均165日経った人と、3回目接種後25日経った人の血清を用いています。兼対数は20と小規模のデーターですが、野生型ウイルスとベータ、デルタ、およびオミクロン株に対するタイターは、2回目のワクチン投与を受けた後ではそれぞれ16.56、1.27、8.00、および1.11であり、3回目ではそれぞれ891.4、152.2、430.5、および107.6でした。3回目接種では全ての株に対しての中和能は明らかに上昇していました。

 

また、これまでのワクチンの有効率としては70%とされています。しかしながら、ブースターワクチンを接種した人は、しない人に比較して、死亡率は90%低下すると報告されています。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2115624

 

オミクロン株の重症化率はまだはっきりした結果は出ていませんが、感染者数が激増した場合、一定の割合で重症化する人が出てくることは否定出来ないところです。

今年から3回目ワクチンが始まります。オミクロン株はすでに日本に入ってきているので、また抑制がきかなくなる前に、接種しておくのが良いのかも知れません。

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