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院長ブログ

感染者の急増:しかし、まだ日本は頑張っている(2021.08.14更新)

感染者が急増してきています。オリンピックがあったため人の流入や移動があったためでしょうか。感染者が増加すると重症患者も増加します。入院できる数は病床数で限られてしまうため。いかに感染者数を抑制できるかが重要となってきます。CDCは新型コロナウイルスデルタ株の感染率を、これまでの風邪ウイルス、インフルエンザウイルス、MERS、SARSより高く、Chicken Pox=水痘と同程度としています。水痘は水ぼうそうウイルスのことですが、感染力はかなりの物と言えます。ウイルスや細菌の主な感染経路には空気感染、飛沫感染、接触感染があります。もちろん空気感染が最も感染力が強いものです。飛沫感染による感染は飛沫の飛ぶ2メートル以上離れたら安全で、いわゆるソーシャルディスタンスの推奨はここから来ています。インフルエンザウイルスは飛沫感染する主なウイルスといえます。一方空気感染は、同じ部屋にいたら感染してしまいます。空気感染する微生物は教科書的には3種の微生物、結核、麻疹(はしか)ウイルス、そして水痘ウイルスしかありませんでした。ここで、新型コロナウイルスデルタ株が水痘ウイルスと同程度と言うことは、やはり空気感染するウイルスと言うことと同じ意味とも言えます。確かに、マスクの着用が一般的になった今年の冬はインフルエンザ感染者が激減していましたが、以前コロナウイルス感染は減る様子がありません。ただ、感染防御策継続とワクチン推進が重要である事は変わりありません。

米国では免疫抑制剤を内服している方などを対象に3回目のワクチンが承認されました。

https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/clinical-considerations/covid-19-vaccines-us.html

 

臓器移植患者などは免疫抑制剤を内服していますのでワクチンの効果が義民視されていました。そこで、臓器移植患者に3回目ワクチンを行い、その有用性が報告されています。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2111462?query=featured_coronavirus

その報告があるからかどうかはわかりませんが、最近、デルタ株による感染者の増加が問題となっているイスラエルで3回目のワクチンを始めているとの報道も有りました。確かに最近のイスラエルでの患者数の増加は顕著で、3回目が進められてどうなるか、注目したいところです。

 

ワクチンの接種率は今日本では2回接種した人は37%です。イギリスは59%、イスラエルは63%、米国は50%です。日本でも早いところ60~70%に持っていきたいところです。ただ、接種完了「率」だけ見たら日本は遅れをとっていますが、接種者数で見たら実は日本は4600万人です。これはイギリスの4000万人を上回っています。イスラエルにいたっては580万人ですので、こうしてみると日本でのワクチン接種は結構なスピードで進んでいる印象です。米国はもっと進んで1億6000万を超していますが、やはり人口が多く率では50%にとどまっている所です。ワクチン接種率からすると100万人あたりの感染者数は、日本は他国と比較してまだ抑制されている方かも知れません。

また、100万人あたりの死亡率にいたっては米国の1.95、イスラエルの1.57、イギリスの1.33に比較して、日本は0.14です。重症な新型コロナウイルス感染者を診療している医療者たちの頑張りが反映されているのだと思います。ただ、日本での感染者数が増加してきているのは明らかなので、感染率、重症化率をもっと下げるために、やはり今以上にワクチン接種を推進して行くことが重要となるでしょう。

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